日本ロレアルとNIMS、「マテリアルイノベーションセンター」設立に関する調印式

2018年07月26日(木曜日)

  フランスの化粧品会社ロレアルグループの日本法人である日本ロレアルは、2018年7月20日、物質材料・研究機構(NIMS)と共同研究を行う「マテリアルイノベーションセンター」設立に関する調印式を行った。

  日本をはじめグローバルな消費者ニーズはさらに多様化しており、成長が見込まれるアジア市場においては、黒髪のスタイリングやカラーリング、大気汚染、敏感・乾燥肌に対応した新たなニーズが高まっている。ロレアルグループは、日本発のオープンイノベーションを積極的に推進するために、材料研究を専門とする国内唯一の国立研究所NIMSと連携して共同研究センターを設立し、多様なニーズに応える革新的な製品の創出を目指す。

  ロレアルグループの戦略的イノベーション拠点として位置づけられ、基礎・応用・開発・評価のすべての研究体制を誇る日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンターは、グローバルな化粧品科学研究や製品デザインコンセプトの知見とNIMSが誇る最先端の新規素材研究を活用した製品開発を共同で進めることにより、基礎研究からの製品開発期間を大幅に短縮することができ、従来にない製品をより早く消費者に提供することが可能になる。

  第一段階の3カ年計画 (2018年度~2020年度)では、形状記憶特性を持つ刺激応答性ポリマー(スマートポリマー)材料を活かし、自由自在のヘアスタイルを保持できるヘアスタイリング製品への応用に注力する。また、スマートポリマーをしわ、たるみなどのエイジケアにアプローチするスキンケア製品への活用の可能性についても検討していく。さらに、NIMSの最先端の解析装置群を利用して化粧品材料の持つ仕組みの解明にも取り組んでいく。2023年に形状記憶ポリマー技術を採用した製品を発売する予定だという。
定。

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「NIMS-L'ORÉALマテリアルイノベーションセンター」設立調印式